ふつう、病気になって病院で診断を受けるときは、担当医師に病状を伝えるのは、患者本人です。
しかし、脳卒中の患者の場合は、医師に病状を伝えるのがうまくできない場合があります。
そういう場合に脳卒中の治療で病院を訪ねるときは、本人に代わって症状を説明できる人の付き添いが必要です。
付き添いの人もまた要領のいい説明ができるように、メモなど作っておくとよいでしょう。
メモは、脳卒中の発症前後の状況を整理して、箇条書きにするといいでしょう。
メモしておくべき事柄は、おおまかに以下のとおりです。
1)脳卒中が発症する以前にどんな症状があったか。
その症状が現れた時期と頻度。
2)過去の病歴と治療歴。
3)近親者のかかった主な病気。
特に脳卒中を発症した人がいないか。
4)本人が常用している薬。
5)飲酒・喫煙など
アルコールとタバコは記録しておくとよいでしょう。
医者が脳卒中の疑いのある患者を診察する場合には、神経症状を正確に把握して、適切な診断をすることが重要です。
その際、診察室で行われることは、血圧、体温、呼吸の状態といった基礎的な診察に始まります。
次に、全身の皮膚、外傷、心臓、頸動脈、肺などの聴診に移ります。
脳卒中の診断に慣れた医師であれば、5分ぐらいであまりで大まかな検査が可能です。
そして、脳に関係した診察があります。
意識の状態、会話、顔面や手足の運動機能、目や瞳孔の反応、感覚障害など、徐々に脳卒中への包囲網をせばめていくのです。