酒とタバコと言うと、どちらも嗜好品ですが、酒は百薬の長と言われて、タバコは百害あって一利なしと言われます。
タバコが健康に良くないのはよく知られていますが、アルコールはどうなのでしょう?
実は、百薬の長と言われても脳卒中の予防を考えた時、かならずしも飲酒の習慣は勧められるものではありません。
もちろん、量が問題です。適量が大切です。
何故なら、脳出血は、飲酒の量が増えるほど増えるだけ、発症も増えてきます。
ですから、くも膜下出血に関しては、はっきり飲酒はリスクファクターだとされています。
ところが、脳梗塞に関しては、ちょっと違います。
飲酒を習慣にしている人には、少し嬉しいデータがあります。
それは、適量の酒を飲む人は、飲酒の習慣のない人よりも脳梗塞の発症率が低いという調査結果があります。
つまり、アルコールには脳卒中のリスクを減らすという側面もあったのです。
また、ほかの調査によればビール大瓶1本/日以内の適量の飲酒の習慣ならば、脳卒中の発症にはほとんど影響がないという結果も出ています。
一方。日常的に赤ワインを飲んでいるフランスでは、脂肪分の取る割に、心臓病の死亡率が高くなりません
これはワインに含まれるポリフェノールの効用です。
心臓病だけでなく、ポリフェノールは高コレステロール対策にも力を発揮します。
ですから、アルコールはよい面もあります。
しかし、「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということです。
適量以上の飲酒は、当然血圧を上昇させる原因となります。その結果、脳出血を発症しやすくなります。
さらに多量にお酒を飲むことの怖さのは、肝臓を始めとする臓器や、肉体のみならず精神にも影響をおよすことです。
アルコール依存症やアルコール性肝炎になって、脳卒中とは別の意味で生活そのものを危険にさらす可能性もはらんでいることです。
やはり脳卒中のリスクを上げないためには、飲酒は適量を守りながらにしましょう。
酒はたしなむ程度が、いろんな意味で安全だといえるでしょう。