脳卒中は、脳卒中自身だけでなく合併症も心配しなければなりません。
脳卒中発症後は、急性期にはいろいろな合併症にかかる危険性が生じます。
ですから脳卒中で一命を取りとめても、合併症で命を落とすことも考えられます。
そうした不幸を防ぐためには、きめ細かいケアが必要となります。
中等度やそれ以上の脳卒中の場合には、意識障害も伴います。
意識障害の時は、消化管出血や感染症にも注意しなければなりません。
脳卒中の発作がでると、嘔吐のため誤嚥性肺炎など、上気道感染症を起こす危険があります。
また脳卒中の発作に見舞われると、食物がうまくのみ込めなくなる場合があります。
この場合は、食べ物は細かくきざんだり、とろみをつけるといった配慮が必要です。
もし固形物が食べられないのなら、流動食になります。
それでさえもうまくいかないときは、胃瘻チューブからの栄養摂取や鼻腔からの栄養摂取へ切り替えていきます。
脳卒中で意識障害を発症した場合には、入院後、抗生物質を点滴で静脈投与します。
脳卒中で発症した後は、中枢神経に対するストレスが原因で、胃酸の分泌が高まります。
その胃酸で、胃や十二指腸に潰瘍が生じ、患部から出血するという結果をもたらします。
出血が大量になると、そのために死ぬ場合もあります。
幸い最近は、強力な抗潰瘍薬が開発されました。
脳卒中で入院した直後から、こうした強力な抗潰瘍薬を投与することで、消化管の出血は、ほとんどの場合防げるようになっています。