脳卒中とは、脳の血管のトラブルの総称です。主な脳卒中には
- 脳出血(脳内出血)・・・脳の血管がやぶけて血液が脳の中で吹き出した状態です。
- 脳梗塞・・・脳の動脈がつまって血液が流れなくなり、酸素や栄養が行き届かなくなり、脳の組織(細胞)が死んでしまうことです。
- 脳血栓症・・・高血圧、糖尿病、タバコなどによって動脈硬化になり、そこから生じた脳梗塞を脳血栓症といいます。
- 脳塞栓症・・・脳以外の場所でできた血のかたまりが、脳の血管につまってしまったものです。
- くも膜下出血・・・動脈の一部に、壁が薄いところができて、膨れてきて動脈瘤という膨らみ、コブができます。動脈瘤がやぶけて血が吹き出たのがクモ膜下出血です。
最近では、脳卒中の圧倒的多数は脳梗塞ですが、くも膜下出血は脳内出血や脳梗塞と異なり、比較的若い人にもしばしば見られる病気です。
脳卒中は、年齢にかかわりなく、男女も関係なく突然襲ってくる病気です。
脳卒中は脳におこる病気のなかでもっとも多くて、長らくわが国の死亡原因の第1位でした。
幸い医学進歩により脳卒中による死亡率は低くなってきてはいますが、それでも依然として上位を占めています。
脳卒中は発症すると脳にダメージを与えるため、運よく一命をとりとめても、麻痺や意識障害などの、重大な後遺症のためにその後の社会生活を大きく制限されてしまいます。
そのため、脳卒中の治療、機能障害に対するリハビリとならんで、脳卒中のきざしを早めに発見し対処することが、医療現場の急務となっています。
脳卒中の主な症状は以下のとおりです。
・身体のマヒが起きる。
・うまく話せない。
・急に倒れて意識がなくなる。
しかし、こうした脳卒中の症状の前に、以下のような「前触れ」が見られるときもありますから、それらを見たらすぐ医者にかかることをお勧めします。
・ものが二重に見える。
・言葉がなかなか出てこない。
・一時的な半身のマヒや手足のしびれ。
これらの前触れの原因は、いずれも、脳の血管が一時的に詰まるためですから、それがなくなれば症状が消えるわけです。
ですから、この時点で救急車を呼ぶなどをして、病院で検査を受けることが理想とされています。
そこで検査をしてこれらの兆候が、脳卒中につながるものかどうかを判別することが重要になります。
もしこの時点で、血管の詰まりを解消する血栓溶解薬を投与するなどの処置が行えれば、脳卒中に高い治療効果が期待できます。
とにかく脳卒中においては、一刻を争うす早い対処をできるかどうかが、その後の明暗が分かれることになるのです。